鹿野苑(ろくやおん)

「鹿野苑」は、法界寺住職が主宰する音楽集団です。

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CD絵本「いのちの唄Ⅱ」について

 


昨年発表した3曲入りのCD「いのちの唄」に続き、今回、CD絵本「いのちの唄」を発刊しました。
(2014年5月より、山口県内主要書店および県庁1F刊行物センター、ポップス川上山口店にて
 書店販売も行っております)

このCD絵本は、オリジナルソング5曲所収のCDと、素敵なイラストを背景に
所収曲の一つひとつに対する想いを書き記した絵本を組み合わせたものです。

この絵本をお開きになった皆さまの心に、何か伝われば幸せです。

なお、絵本の絵を担当された中川学さんは、京都在住のお坊さんで、
国内外で活躍中のイラストレーターです。
最近まで「週刊文春」の連載小説の挿絵を担当されていました。

以下、少し絵本の内容を抜粋したものを記載します。


 

壱の唄  いのち 縁(えにし)

私たちは 生きています。ひとりひとりいのちを持っています。
かけがえのない 大切な たいせつな 自分だけのいのちです。
でも、私たちのいのちは、遠い昔から、数えきれないほどたくさんの
いのちを受けついでいるのです。 この唄は、そうした いのちの
深い縁を唄っています。

いのちって、本当に不思議ですね。いのちって、本当に素晴らしいものですね。





弐の唄  道しるべ

この唄は、私の半生を唄ったものです。等身大の自分をありのまま
唄にしたつもりです。
振り返ると、いろんなことがありました。出会いもあれば別れもあり、
成功もあれば挫折もありました。
それなりに充実した人生でもありました。
でも、今、私は 新しい旅に出ようとしています。

これからの道しるべを見つける旅に。
どこかにあるはずです、人生の道しるべは。

皆さんも一緒にさがしてみませんか。


 



参の唄  四門出遊

わたしたちが生きているこの世の中には、人間の力では
どうにもならないことがたくさんあります。
こうした「思うにまかせないこと」からくる不安や苦悩を「苦」といいます。
その代表例が、生・老・病・死の四つの苦しみ、「四苦」です。
私たちは、ひとり残らず、この苦しみから逃れることができません。

今からおよそ二千五百年前、今のネパールにあった小さな国に
一人の王子が生まれました。
名前を、ゴータマシッダールタと言います。
後に、仏教をお開きになったお釈迦さま、その人です。
このお釈迦さまが、出家されたいきさつを語り唄にしてみました。





四の唄  いのち 愛

最初の歌は、親を想う子の愛を詠っています。
子は、いつまでも親に生きていて欲しいものです。

次の歌は、子を想う親の愛を詠っています。
親は、生まれてそして死んでいく、この世の真実の姿を、
身をもって、子に教えているのです。

最後の歌は、我々を想う仏さまの愛を詠っています。
この歌は、一見、生きることの悲しさを歌ったようにも見えますが、
私には、苦の不安から逃れることのできない私たちを優しく見守って下さる
仏さまの愛の歌と思えるのです。




伍の唄  ベネチアン・グラス

亡くなった方と話をしてみましょう。
あなたの大切なその方は、あなたの心の中で生きています。
あなたが思い出しさえすれば、心の中で、会話ができるはずです。
亡くなった方と話をしてみましょう。

あなたは、もっと優しくなれるはずです。
あなたは、もっと素直になれるはずです。

人は死んだらどこへ行くのでしょうか。無だという人もいます。
極楽とか天国とかいう人もいます。
極楽があればいいなと思ってる人はたくさんいます。
私は、極楽は きっとあると思っています。

あなたは どう思いますか。






鹿野苑主宰
辻田 昌次(法界寺 住職)